左右二枚の画像は作業に着手する前の状態です。
とあるお客様からのZ3クーペにMのエンジンを
と言うご依頼で引き受けさせて頂きました。
この時はここまで難航する作業だとは思わずに・・・

とりあえずMのエンジンが届いたので梱包を開けてチェックです。

まずはエンジンルーム側から取り外して行きました。

ここまでの作業でまず一つ目の大きな大きな誤算が・・・最初の調べではエンジン、燃料系、リヤの足回り系は
交換が必要だと解っていたのですがDMEを初め各コントロールモジュールなどに繋がる室内のハーネスも全て交換
する必要が出てきました・・・
室内側の取り外しです。色々な機器がたくさん取り付けてあったので
ノーマルの車両よりも手間が掛かりました。ちゃんと覚えておかないといけませんしね。

             

それでも着々と作業は進行していきます。

右の画像はハーネスを外すために必要な
室内内装を全て取り外した状態です。
でも今からこの配線外して引き直すことを
考えたら頭が痛くなります・・・

下の画像はNosを前に取り付けてみましたが
   制御がイマイチだったのでこれも今回は撤去ですね。

右の画像はエンジン側のハーネスを
色々なモジュールやセンサーから
外していきます。

とにかく全ての配線が何を制御してるのか
配線図で確認しながら外していきます。
私もだんだん意識が遠のいていきます(笑)

室内側の大まかな配線は取り外した画像です。

下の画像は取り外したハーネスです。
今回のエンジン、ミッションコンバートのテーマは
全てのコンピューター制御や点灯や作動する全ての電子機器、診断機能など
メーカーから出荷されたかのように作動することがテーマだったので
これからこのハーネス類を作り直していきます・・・

とりあえずハーネスからエンジンを切り離したので
ミッション降ろしてエンジンを降ろしましょう。

配線類取り外しから比べると、なんとミッション、エンジン降ろすのは
             楽な作業でしょう。少し感覚が麻痺してきてます(笑)

エンジンルームは空っぽに
  後にABSユニットも配線を改良しても互換性が無く交換することに・・・
     燃料パイプ、ブレーキパイプも全て使えず製作することになるとは
         この時は知る余地さえありませんでした・・・・

下の画像に写っているラジエターやオイルクーラー類も
全て互換性ありませんでした。
各ユニットやオイルクーラー、補機類を取り付けるためのステーや
BOXも溶接していく事になるとは・・・
さすがM!車両にお金掛けてるんですね。

下の画像は降ろしたエンジンから補機類などを
  Mのエンジンに移植してなるべくコストを下げようと
    外していますがステーなども全く互換性なく無駄な作業となりました。

下はMロードスターのハーネスを入手して、当然クーペ用では無いので
この車両用にリヤテール部分やサンルーフやパワーウィンドウなどなど
配線を作っている画像です。

だいぶ形となってきたZ3改Mクーペですが、汗と涙の大改造作業はまだまだ続きます。